Onoda: 2010年3月アーカイブ

とうとうお笑いまで!という事でバカリズムです。升野英知によるソロユニット。あれ、お笑いの場合はソロユニットって言うのか?というか数年前までコンビでやってたけど、いつの間に一人になったんだろ。コンビの時からそうだったけど、ズレまくってるのよ、視点が。当時の爆笑オンエアバトルではラーメンズとともに異彩を放っていたのだが、好き嫌い、というか当たり外れが大きくてオフエアも多かった。俺は単純に不遇だなあ、頑張って欲しいなあと思ってたので、注目されるようになって、本当に嬉しい。
お笑いって異界を描くか異人を描くかってのが常套手段だけど、異界を描ける人が俺は好きで、ただそれができる人ってあんまりいない。またそれは新しい笑いの方程式を作れる事であり、要するに受け手は次はどんな形で笑わせてくれるのかという期待感が出るのである。
しかしそれだけでは終わらない。バカリズムの凄さはネタだけにあらず。お笑い戦闘能力が非常に高いのである。ここで言うお笑い戦闘能力とは、大喜利等で瞬発的に笑いをとる能力を指している。ラーメンズ小林賢太郎と大喜利猿というライブをやったり、本も出している。それ以上に凄かったのが、年末だか、年始だかにひっそりとやっていたIPPON グランプリである。要するに大喜利の最強を決めよう、という番組なのだが、千原ジュニア、ナベアツ、オードリー若林、といった並み居る強豪を相手に優勝を果たしたのである。完勝と言ってもいい見事な勝利だった。「ここまでやるとは!」と舌を巻いたものだ。R-1に訣別宣言してたけど、当然だよね。
ところで、なぜこんなに一生懸命説明しているかというと、我々には官能小説を朗読する「lost」という曲があって、元々はトクノ氏が作ったんだけど、ボツになって、それを俺が大胆にリメイクしたんだけど、実はバカリズムの野球官能小説というネタをヒントにしたのです。野球官能小説、とくと御覧あれ。

http://video.mixi.jp/view_video.pl?owner_id=16970359&video_id=3401286

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3/14(日)は赤坂のCLUB TENJIKUでライブやりました。

お客さんもそこそこ来てくれたのでとてもうれしいです。

そこそこ来てくれた皆さん、ありがとうございます。

 

この日のセットリストは以下の通りです。

1.lost(朗読する曲)

2.終わりの風景(新曲)

3.エステティックバイオレンス(新曲、ハァハァ言う曲)

4.醒めない夢(バカみたいに長い曲)

5.サイクロニコフ(速い曲)

 

来そびれた皆さん、ご安心ください。

もう次のライブが決まっています。

6/5(土)池袋手刀(チョップ)です。

今回は物販コーナーで僕の句集をただで配るという画期的(笑)な試みも好評だった模様です。

まだわずかながら残っていますので、次回も置いておきます。

ぜひよろしくお願いします。

 
TBSの『文化系トークラジオ Life』を聴き始め、佐々木敦という人はいつもいろんなものが見えている人だなあと思っていた。で、図書館で著作を探したらこの評論集があった。90年代中盤からの10年間の評論をコンパイルしたもの。内容は音楽、映画、文学、マンガは当然の事としてアイドルや政治にまで及ぶ。
特に中盤短いレビューがひたすら続くパートがあるのだが、これが本当に物凄い量で、もうこのまま最後までこの調子が続くのではないかと、恐怖を感じたくらいだ。
恐怖と言えばシネフィルである。これまでシネフィルという言葉となんとなくの意味は知っていたが、その実態を知り、これまた恐怖した。これから俺は映画を観る度にシネフィルの影に怯えなければならない。彼らには俺に見えていないものが見えているのである。
この本には特定のテーマは無いので、言い方を変えれば、とっちらかってるって事なんだけど、通底してるのは世に知られてないが、注目すべきコンテンツ、シーンを紹介するという、よく考えたら、至極当たり前の事。そしてこれは年末のLifeでの発言だが、「わかりやすい事を良しとする風潮があるが、それでいいのか」という姿勢。
シネフィルやらレコードコレクターやらの影に怯えながらも俺は摂取し続けなきゃいけない。それは未知のものの中に大きな驚きがあるからで、それは多くはわかりやすい形では提示されないの。あー意味わからん。

映画の事も書いてしまえ。

少し前から韓国映画が凄い事になってるという話を聞き及び、この度トライしてみたのが、オールドボーイ。ゼロ年代ベスト10に挙げる人も何人かいたので、観てみたのだが、確かに凄かった。

粗筋はある日突然何者かに拉致され、理由も分からず15年間監禁されていた男がこれまた突然解放され、復讐に燃えるという話。原作は日本の同名マンガで、俺はそっちを映画公開時に読んだ。つまらなくはないけど、なんか物足りなかったので、映画は観なかった。今回観て思ったのはマンガでもやもやを感じた部分が悉く解消されており、完全に原作を越えているという事だ。
まず主人公の監禁時代の描写で原作と映画に見過ごせない違いがある。それは体の鍛え方だ。復讐心を胸に、原作では腕立て、映画ではシャドーボクシングをする。これは話の展開にも関係していて、原作ではジットリネットリいや~な感じで話が進むが、映画ではテンポ良く、時には多数の敵を暴力で蹴散らし突き進む。
また催眠術に頼り過ぎてない所及び催眠術がよく効く理由にも妥当性が感じられた。
そして原作を越えていると感じた際たるもんは監禁の理由と女の子の立ち位置である。原作の監禁の理由は読んで5年以上経った今でも、うーむ、わかるような、わからないような...って感じだし、主人公が解放された後行動を共にする女の子は最後までふわふわしたままで結局あの娘は何だったのかと。
映画ではここをほぼ同時にクリアし、衝撃の結末を迎える。
とまあ、原作との違いを中心に書いてきたけど、とにかく謎あり、バトルあり、拷問あり、おっばいあり、セックスありとかなり濃い映画なので、嫁と一緒に観るのはお勧めしません!
ちゅうか何年も前の映画をしたり顔で紹介すんなよって。
最後に、この映画を撮ったパク・チャヌク監督の最新作、『渇き』が先週公開されてます。ファンの間では早くも話題になってるみたいよ。

 

去年のフジでライブを見てやっとアニマルコレクティブの凄さに気付いた私であるが、アニコレっちゅうバンドは何がどう良いのだろうか。
まず、CDをパッと聴いた感じではどうにも捉えどころのない印象を受ける。
これはリバーブの深くかかったボーカルや上物中心のシンセ、そして低音楽器の使用が少ないせいだろう。
ライブでの編成を見ると、1人はボーカルギター、1人はツマミとタム、もう1人はひたすらツマミ。
そしてこのポイントが、アニコレの独自性を生み出している。
ライブで分かった事だが彼らの音楽は踊れる。
あんなに低音が入ってないのに。
つまり踊れる要素とは音の高さは必ずしも関係無いって事だ。
確かにトライバルなリズムパターンの中には高音の打楽器だけを使うものもある。
で、手っ取り早く高揚感を出すには沢山叩くとかいうやり方が一般的だが、じゃあアニコレはどうかというと、それもしていない(STRAWBERRY JAMに一曲あるけど。ちなみにその曲は最高)。
打楽器もタムを少々使うだけで、ほとんどビートが強調されていない。
にも関わらず踊れるというのは隙間を聴かせているからだろう。
音が存在しない事で音を感じさせるってのが、グルーヴの正体でもあって。
そんな感じであの中毒性の高い音が生み出されているのだよね。
惜しむらくはライブ活動を休止したとの事で、次ライブが見られるのはいつになるかわからないって事か。

www.myspace.com/animalcollective

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